痛風による膝の痛み | 痛風の症状と原因、予防対策

痛風による膝の痛み | 痛風の症状と原因、予防対策

痛風による膝の痛み | 痛風の症状と原因、予防対策

突然関節に激しい痛みを感じることで知られる「痛風」。足の親指の付け根に発症することがほとんどですが、膝などに症状が現れるケースもあります。

ここでは、痛風による膝痛の症状と原因、予防対策について解説します。

痛風とは

痛風は、「風が吹いただけで痛い」というほど激痛で有名な病気です。30代~50代の男性がかかりやすく、体内の尿酸値が高くなることが原因とされています。

血液中の尿酸値が基準値の7.0mg/dlを超えると、尿酸塩結晶が徐々に関節に蓄積されていきます。その蓄積された尿酸塩結晶がはがれ落ちることが原因で、関節内に急激な炎症反応を引き起こすのが痛風発作です。代表的な症状は関節の激痛と腫れで、痛みは2~3日でピークとなり、その後徐々に収まっていきます。

痛風は帝王病、ぜいたく病ともいわれ、フランスのルイ14世、エジプトのファラオなども痛風だったそうです。日本では食の洋風化が原因で痛風患者が増え続けており、痛風の予防対策には食生活を見直すことが重要になります。

痛風が起きる場所

膝の痛みの原因となる痛風が起きる場所

血液中の尿酸塩結晶は体温の低い関節部にたまりやすく、痛風発作が起きる90%以上が下肢の関節です。特に多いのは足の親指の関節ですが、足首、他の足の指、膝などでも発作が起こります。

足指の痛風ではかかとをついて歩くことも可能ですが、膝痛の場合は、膝の痛みが激しいために足をついて立つことさえ困難な状態になってしまいます。

痛風と間違いやすい病気

膝の痛みが急に起きた場合、特に痛風と間違いやすい病気が偽痛風(ぎつうふう)です。偽痛風は、尿酸塩結晶が原因の痛風と異なり、関節の軟骨にピロリン酸カルシウムが付着して炎症を起こす多発性関節炎の一種です。

偽痛風と痛風の主な違いには、下記のようなものがあります。

  • 50%以上が膝で発症し、足の親指の付け根ではほとんど発症しない
  • 60代以上に多く、男女両方にみられる
  • 偽痛風の痛みは、痛風よりも軽いことが多い

上記の症状や血液検査、さらに関節液の分析を行うことで診断がつきます。

痛風の予防対策

膝の痛みの原因となる痛風の予防対策

膝の痛みの原因が痛風と診断された場合、どのような対策をすればよいでしょうか。

最初の発作を予防することはまず不可能で、発作後に湿布薬や鎮痛剤で痛みを抑えることしかできません。痛風の痛み止めには、非ステロイド抗炎症薬が用いられます。

また、膝痛がひどくて足を床につけることさえできなければ、トイレに行くのも一苦労でしょう。痛みが収まるまで、松葉杖やポータブルトイレを使うという選択肢もあります。

痛風の治療は、発作が収まってから行います。まず、血液中の尿酸値を下げるために、生活習慣の見直しを行います。暴飲暴食を控え、水分を多めにとる、適度な運動を行う、お酒を控えるなどです。尿酸値が非常に高い場合は、尿酸値を下げる薬を服用することもあります。

このような対策で尿酸値を下げることはできますが、長い年月をかけて関節に蓄積された尿酸塩結晶が溶けて無害になるまでには時間がかかります。そのため、痛風の発作は一度で収まらず何度も繰り返されるのが普通ですが、発作による痛みはコルヒチンの事前服用で予防することもできます。数回発作を経験すると発作の兆候が分かるようになるので、その段階でコルヒチンを服用しましょう。

まとめ

今回は、痛風の症状と原因、予防対策についてご紹介しました。

急に激しい膝の痛みを感じても、膝をどこかにぶつけたのだろうと考えて放っておく人も多いようです。けれども、痛風や偽痛風、他の関節炎などの可能性を考えて、できるだけ早く専門医を受診しましょう。