更年期障害と関節痛 | 関節の痛みの原因と漢方薬等による対策

更年期障害と関節痛 | 関節の痛みの原因と漢方薬等による対策

更年期障害と関節痛 | 関節の痛みの原因と漢方薬等による対策

多くの女性が悩む更年期障害。ここでは、更年期障害の関節痛にフォーカスを当て、更年期に関節の痛みはどうして起こるのか、その原因と漢方薬による対策について解説します。

更年期障害とは

主に40代~50代前半にかけて、閉経の前後10〜15年ほどの期間が更年期とされています。

更年期では卵巣機能が衰えていくので、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌が急激に減っていきます。それによって月経不順となり閉経に至ります。それまで安定的に分泌されてきた女性ホルモンの急激な減少に体がついていけないということが原因で、さまざまな体の不調が起こります。

多くの人が訴える症状として、頭痛、動悸、倦怠感などがありますが、卵巣機能の低下の仕方や女性ホルモンの減少の速さなどは人によって大きく違うため、症状とその程度は個人差が大きいのが特徴です。それらの不調が日常生活に影響を与える場合、更年期障害と呼ばれます。

更年期の関節痛

更年期の関節痛の症状と原因

更年期障害の症状に関節の痛みがあるというのは意外かもしれません。けれども、更年期に首や肩、腰の関節痛が酷くなる人が増えてきています。

(1)肩こり

今まで肩こりが無かった人でも、更年期になると頑固な肩こりに悩まされるということが多くあります。これは、女性ホルモンの急激な減少による自律神経の乱れのために血液循環が悪くなることに加え、首や肩の筋肉が衰えてくることが原因です。

また、更年期は老眼が始まる時期と重なるため、眼精疲労による姿勢の悪化が肩こりにつながることもあります。

(2)腰痛

肥満や姿勢のバランスが悪い人が更年期になると、腹筋、背筋の衰えや骨、軟骨の老化に加え、自律神経の乱れによる血液循環の悪化が原因で、脊椎や腰の関節痛が酷くなることがあります。

(3)手足のしびれ

女性ホルモンの減少で皮膚が薄くなり、神経が敏感な手足が痺れるように感じることがあります。しびれは、手足の関節痛で始まる関節リウマチの可能性もあるので注意が必要です。

効果的な漢方療法

更年期の関節の痛みは、40代から始まる筋肉、骨、皮膚、目などの老化に、女性ホルモンの減少による血液循環の悪化が加わって、症状を増幅させているということがわかります。

日常生活に大きな支障がでるほど重症の場合は、ホルモン補充療法が効果的な対策となりますが、副作用の心配もあるため慎重に行わなければなりません。そこで、このような症状を軽減し体全体の調子を整えるのに、漢方薬が効果的で副作用も少ないため、多くの医療現場で用いられています。

加味逍遥散(かみしょうようさん)

更年期障害対策として代表的な漢方薬は、加味逍遥散です。加味逍遥散の効果・効能は、肩こり、頭痛、のぼせ、精神不安にあり、特に女性ホルモンの変動に伴う血の道症に良いとされています。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

体力がなく冷え性が目立つ場合は当帰芍薬散が使われます。当帰芍薬散は血行を良くするのと同時に余分な水分を体から出すことで、貧血、頭痛、肩こり、めまいなどを改善します。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

比較的体力があり下半身の冷えが目立つ場合は、血の流れを良くする桂枝茯苓丸が用いられます。生理不順や生理痛に用いられることの多い漢方薬ですが、更年期障害でも使われています。

まとめ

今回は、更年期障害と関節痛の関係と、漢方薬等による対策についてご紹介しました。

更年期障害にとって漢方薬は有効な対策ですが、同時に食生活や運動などで体調を整えていくことも効果的です。

また、加齢に伴って増加する、関節リウマチや眼精疲労、骨粗鬆症などの病気が原因になっていないかどうか、しっかりチェックしていきましょう。