膝の関節炎が起こる主な原因 | 炎症の症状の特徴と治療法

膝の関節炎が起こる主な原因 | 炎症の症状の特徴と治療法

膝の関節炎が起こる主な原因 | 炎症の症状の特徴と治療法

関節炎は、関節に炎症が起こることで腫れや痛み等の症状が現れる疾患のことです。膝の関節炎の原因には様々なものがあり、治療法も異なります。

今回は、膝の関節炎が起こる主な原因について解説します。

スポーツ障害

長時間のランニング、ダッシュ、急激な方向転換など、スポーツでは日常生活よりもはるかに膝を酷使します。スポーツで膝を使いすぎることが原因で起こるのが、スポーツ障害による膝の関節炎です。

ランナー膝

ランナー膝は、ランニング等による膝関節のオーバーユースが原因のスポーツ障害であり、長距離マラソンのランナーなどに多くみられます。発症すると膝の外側に位置する腸脛靭帯が痛み、炎症が起こります。

鵞足炎

膝の内側の鵞足(がそく)といわれる腱に炎症が起こり、動くと痛みがあります。

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ジャンパー膝

膝のお皿(膝蓋骨)と脛骨をつなぐ膝蓋腱に炎症が起こります。ジャンプを多くするスポーツで、背の高い男子に多く発症します。

タナ障害

膝蓋骨と大腿骨の間にあるタナという膜が炎症を起こします。ジャンプ動作の多い競技によくみられる症状で、どちらかというと女性の方に多く発症します。

膝の関節炎の原因と症状

一般に、これらのスポーツ障害による膝の関節炎の治療は、サポーターで固定し、症状を抑えるために最初はアイシングを行い、症状の悪化が止まったら温湿布を行います。

治療と同時に、ストレッチやウォーミングアップを十分に行う、フォームを直すなど、しっかりと予防のための対策を行うことが大切です。

変形性膝関節症

関節軟骨の摩耗によって、膝に痛みや炎症が起こるのが変形性膝関節症です。加齢や肥満、またスポーツでの膝の使いすぎが原因で発症し、65才以上の高齢者では半数以上に症状がみられる一般的な疾患です。

変形性膝関節症の治療は、保存療法です。保存療法では、患者自身が適度な運動やウエイトコントロールを行うことで、関節軟骨の摩耗を抑制します。膝関節の炎症がはっきりあらわれるのは中期以降ですが、そうなる前に治療を行うことが重要です。

結晶誘発性関節炎

膝の関節の炎症の原因と治療法

結晶性関節炎とは、関節周辺や関節内に沈着した結晶により引き起こされる関節炎のことです。

痛風

血液中の尿酸値が高い状態が続くと尿酸塩結晶が関節に蓄積されていき、それが剥がれ落ちた時の炎症反応で、突然激しい痛みを生じるのが痛風です。30~50代の働き盛りの男性に多く発症し、膝でも起こりますが、最も多いのは足の親指の付け根です。

治療は、食生活の改善や適度な運動、血液中の尿酸値を下げる薬の服用により発作を予防します。

偽痛風

ピロリン酸カルシウム結晶が関節内に蓄積し、それが剥がれ落ちた時の炎症反応で痛みを生じるのが偽痛風です。痛風ほど痛みは激しくなく、膝関節で最も多く発症します。

ピロリン酸カルシウム結晶を取り除く治療法はないため、患部の痛みを抑えることが主な治療です。非ステロイド性抗炎症薬が多く用いられます。

リウマチ性関節炎

原因はまだ明確ではありませんが、自己免疫機能が異常をきたして関節を破壊していくのがリウマチ性関節炎です。20代~40代の女性に多く発症します。左右対称の関節に症状が出るのが特徴で、手指の関節から痛みが始まり、次第に他の関節にも症状が広がります。

以前は治療法がなく、関節が破壊されて日常生活に支障をきたす患者がほとんどでした。けれども最近は効果的な薬が次々と開発されており、早期に治療を開始すれば進行を止めることができるようになっています。

化膿性関節炎

化膿性関節炎は、怪我や注射、病気などが原因で関節内に細菌が侵入し、関節部が化膿して炎症を起こす病気です。放置して悪化すると関節の障害が残る可能性があるため、早期に治療を受ける必要があります。

まとめ

今回は、膝の関節炎が起こる主な原因についてご紹介しました。

上記で解説した代表的な膝の関節炎の他にも、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患関連関節炎などの疾患もあります。放置して悪化することがないよう、膝に痛みや腫れが起こったら早めに医師に相談して原因をはっきりさせるようにしましょう。