人工膝関節置換術による膝の手術 | 費用や術後の痛み・リハビリ等

人工膝関節置換術による膝の手術 | 費用や術後の痛み・リハビリ等

人工膝関節置換術による膝の手術 | 費用や術後の痛み・リハビリ等

膝痛の原因となる変形性膝関節症や関節リウマチ等の治療方法として、「人工膝関節置換術」という手術があります。人工関節を入れることで痛みを抑え、歩行能力を回復させることができます。

ここでは、人工膝関節置換術の内容や費用、手術後のリハビリについて解説します。

膝の手術

今、膝の痛みで寝たきりになる人が少なくなっている背景には、膝の手術、とりわけ人工膝関節置換術の普及があると言われています。

膝痛が悪化して運動中心の保存療法を行うことができなくなり、痛みで歩行に著しい支障が出てきた時に、膝の手術療法を検討することになります。膝の手術療法は、膝関節を残す関節温存術と、膝関節を人工物で置き換える人工膝関節置換術に大別され、症状や年齢によってどちらかが選択されます。

人工膝関節の耐用年数は20~25年です。術後20年の間に10%以上の方が何らかのトラブルで再手術を行っていることから、人工膝関節置換術は高齢の方が行うことが多く、若い方はできるだけ関節温存術を行う例が多くなっています。

人工膝関節置換術

人工膝関節置換術による膝の手術

人工膝関節置換術は、膝関節の一部を人工関節に置き換える手術です。具体的には、大腿骨と脛骨の関節部分ですり減っている軟骨や骨を取り除き、金属やセラミック製の人工関節をかぶせます。膝関節を丸ごと交換するものではなく、虫歯に金属をかぶせるように人工物をかぶせる手術です。

膝関節の変形が内側ないし外側だけの場合は、その部分だけを置換する人工膝関節単顆置換術(UKA)を行い、膝関節の変形が関節全体にわたる場合は人工膝関節全置換術(TKA)を行います。両足に膝の手術が必要な場合でも、片方ずつ行います。手術後の縫合跡は、縦に5~10㎝ほど残ります。

手術はほとんどが全身麻酔で行われ、2時間程で終わりますが、手術室への入室から退室までの時間は3時間〜4時間要します。入院期間は、トラブルがなければ3週間~1ヶ月となっています。

術後、歩行は問題なく行えるようになりますが、正座ができなくなることがほとんどです。また、膝をねじる動作を避ける、転倒をしないようにするなどの注意点をしっかり守り、人工関節を長持ちさせるようにします。

術後のリハビリ

手術の翌日、または翌々日からリハビリが始まります。最初はベッドで筋力トレーニングを行い、筋力の低下を防ぎます。術後の回復状態をみながら少しずつ歩行訓練に移行します。

歩行訓練は、はじめは平行棒につかまりながらゆっくり歩き、次に歩行器や杖をついて歩く訓練を行います。杖をついて自力で歩けるようになり、手すりにつかまりながら階段の昇降ができるようになることが退院の目安です。

人工関節置換術後のリハビリは、痛くて大変ということがほとんどありません。むしろ膝の痛みがなくなるため、他の疾患によるリハビリよりもスムーズに進めることができます。

退院後はしばらくの間、経過をみるために定期的に通院をします。

手術の費用

人工膝関節置換術による膝の手術の費用と術後の痛み・リハビリ等

人工膝関節置換術が普及したのは、医療保険が適用されたことが大きな要因です。人工関節の価格は約90万円、手術費は約40万円、そのた入院費を含めると200万円もの費用がかかります。

ただし、医療保険により3割負担で70万円ほど、1割負担で20万円に軽減されます。さらに、高額療養制度により、1ヶ月の限度額を超える場合には超えた分の医療費はかかりません。したがって、人工膝関節置換術の費用は、多くの場合高額医療制度の限度額に入院中の食事代が加わった金額なので、ほとんどの方が大きな費用負担を感じることなく手術を受けることができます。

まとめ

今回は、人工膝関節置換術の内容や費用、術後のリハビリ等についてご紹介しました。

膝の痛みで歩行に支障が出ると、歩くことが少なくなって足の筋力が衰えていき、それがまた歩行を困難にしていくという悪循環に陥ってしまいます。

運動や体重コントロールで膝の負担を少なくすることも大切ですが、それが効かなくなってしまった時は、人工膝関節置換術の検討をお勧めします。