膝の皿が痛い… | 膝周りの痛みの原因となる病気

膝の皿が痛い… | 膝周りの痛みの原因となる病気

膝の皿が痛い… | 膝周りの痛みの原因となる病気

膝周りの痛みの現れ方は様々ですが、「膝の皿が痛い」と感じる場合にはどのような原因が考えられるでしょうか。

今回は、膝の皿が痛い原因となる病気についてご紹介します。

膝の皿とは

私たちがふつう「膝の皿」と呼んでいるのは膝蓋骨(しつがいこつ)という骨のことです。膝蓋骨は、人体の中で最大の種子骨で、大腿四頭筋と膝蓋腱(膝蓋靭帯)を連結しています。

膝蓋骨と大腿骨の接点には膝蓋大腿関節があり、膝の方向を自由に変えたり、膝をなめらかに動かすなどの役割があります。一般に膝関節という場合は、大腿骨と脛骨の接点にある大きな関節を指しますが、膝蓋大腿関節も膝関節に含まれます。

膝の皿が痛いという場合は、膝蓋骨を中心とした前側の膝周りの痛み全般が含まれます。それでは、膝の皿が痛いという症状の原因となる病気には、どのようなものがあるでしょうか。

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

バレーボールやバスケットボールのように、ジャンプや着地の動作を繰り返し行うスポーツ選手によく起こるスポーツ障害がジャンパー膝です。ダッシュやキックを繰り返し行うサッカー選手にもジャンパー膝による膝痛がみられます。

大腿四頭筋から膝蓋骨を通って脛骨につながる膝蓋腱は、強い伸縮を何度も繰り返されることで微小断裂が発症し、膝周りの痛みが起こります。多くは、膝蓋骨の下端の内側部分に膝痛が起こります。

治療には、温熱療法、超音波療法、レーザー療法などがあり、症状に応じてスポーツを続けながら行う場合と、安静を保ちながら行う場合があります。これらの治療を続けても効果が認められない場合は、手術を行うこともあります。

膝蓋大腿関節症

膝の皿が痛い原因となる病気

膝蓋大腿関節症とは、加齢による組織の変化や長年にわたる膝の酷使により、膝蓋骨と大腿骨の間にある膝蓋大腿関節の関節軟骨がすり減ることで起こる病気です。膝の皿の奥が痛いという症状が出ます。

大腿骨と脛骨間の関節で起こる変形性膝関節症と似ていますが、膝蓋大腿関節症の原因には膝蓋骨の脱臼が含まれる点が異なります。膝蓋骨の脱臼とは、スポーツや打撲などの強い衝撃や靭帯の緩みなどが原因で、膝蓋骨が外側にずれてしまうことです。脱臼の状態を放置していると、どんどん膝蓋大腿関節の軟骨が摩耗してしまいます。

治療は変形性膝関節症と同様に、サポーターなどで固定して膝周りの痛みを軽減し、筋トレで膝を安定させる保存療法を行います。

保存療法で効果が認められない場合は手術療法を行います。症状に応じて、関節鏡視下手術で軟骨のささくれなどを取り除く手術や、膝蓋骨の形を変えて安定させる手術などがあります。人工膝関節置換術は膝蓋大腿関節にはありません。

膝蓋軟骨軟化症

10才~20才の成長期の若年者にみられる膝痛で、スポーツを行っている時や階段の上り下り時に、膝の皿が痛い症状が出る病気です。

膝蓋骨の裏側にある膝蓋軟骨に、軟化、膨隆、亀裂、繊維化などが生じ、膝蓋骨亜脱臼や膝蓋骨高位などを合併することが多くあります。

治療は、膝痛の原因となる動作の制限や、大腿四頭筋の筋トレなどを行う保存療法です。保存療法の継続で大体治りますが、まれに膝蓋大腿関節症に移行することがあります。

まとめ

今回は、膝周りの痛みの原因となる病気についてご紹介しました。

膝の皿が痛いというのは辛いですね。上述の病気の他に、膝蓋骨骨折等の可能性もあります。いずれにしても、悪化すると手術が後遺症が残る可能性があるため、放置せずに早めに整形外科を受診しましょう。