膝の痛みに効く漢方薬 | 膝の関節痛や神経痛の予防・対策

膝の痛みに効く漢方薬 | 膝の関節痛や神経痛の予防・対策

膝の痛みに効く漢方薬 | 膝の関節痛や神経痛の予防・対策

加齢とともに増える関節痛や神経痛による膝の痛み。ここでは、そのような膝の痛みの予防・対策に効果のある漢方薬について解説します。

漢方薬の活用

現代医療の中心は西洋医学ですが、西洋医学で用いられる薬剤は効き目が強い反面、肝臓や腎臓、胃腸などへの負担も大きいために、副作用が出やすいというリスクがあります。特に高齢者にはその傾向が強く出ます。そこで、利き目が穏やかな漢方薬が医療現場でも広く活用されています。

膝の痛みを伴う関節痛と神経痛では、原因となっている病気そのものの治療は西洋医学で行い、炎症や痛みの緩和や予防、副作用対策として漢方薬を補助的に使います。特に炎症や痛みを緩和する抗炎症鎮痛剤は、長く服用すると胃腸にダメージが蓄積されるので、それを予防するためにも漢方薬が使われています。

変形性膝関節症

変形性膝関節症による膝の痛みに効く漢方薬

加齢に伴う膝の痛みで最も患者数が多いのが、膝の関節軟骨が徐々にすり減って変形していく「変形性膝関節症」です。膝関節の軟骨がすり減ると炎症が起こり、関節痛が出ます。膝関節に水が溜まって腫れることもあります。

膝関節に水が溜まって痛みが出ている場合によく用いられる漢方薬は、「防已黄耆湯」(ぼういおうぎとう)です。この薬に含まれている「防已」(ぼうい)「朮」(じゅつ)などの生薬には、体内の余分な水分を出して痛みを抑える働きがあります。

その他、炎症で関節熱が気になる場合には「越婢加朮湯」(えっぴかじゅつとう)、「麻杏薏甘湯」(まきょうよくかんとう)などを用いることがあり、また、冷えると膝の痛みが強まる場合には、「桂芍知母湯」(けいしゃくちもとう)や「桂枝加朮附湯」(けいしかじゅつぶとう)等が用いられます。

坐骨神経痛

枢神経や末梢神経の障害が原因で起こる痛みが神経痛です。なかでも膝の痛みやしびれが出る場合は、坐骨神経痛という腰の神経痛が原因となっている場合があります。

坐骨神経痛は、坐骨神経の圧迫や椎間板ヘルニアが原因で起こり、膝を中心に下肢全般に痛みやしびれの症状が出ます。それらの症状を緩和・予防する効果のある漢方薬は、下半身の冷えやむくみに効果があり特に高齢者に向いている「牛車腎気丸」(ごしゃじんきがん)が挙げられます。「牛車腎気丸」の効果は、西洋医学的な臨床試験でも確認されており、体力が中等度以下の人に向いています。

その他、体力があり冷えのない人向きで関節痛・神経痛に効果がある「疎経活血湯」(そけいかっけつとう)、体を温めながら痛みを緩和する「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)、冷えによる痛み・しびれやこわばりに効く「芍薬甘草附子湯」(しゃくやくかんぞうぶしとう)などが挙げられます。

まとめ

今回は、膝の痛みに効く漢方薬についてご紹介しました。

膝の関節痛や神経痛の予防・対策に有効な漢方薬には様々な種類があり、ドラッグストアやインターネット等でも購入できます。

ただし、漢方薬は個人の体質やそれぞれの症状を考慮して服用するものなので、ここで紹介された漢方薬を素人判断で選んでも効くとは限りません。可能な限り、信頼できる医師や薬剤師の判断を仰ぐようにしましょう。