膝に水がたまる症状 | 関節水腫の原因と治療方法

膝に水がたまる症状 | 関節水腫の原因と治療方法

膝に水がたまる症状 | 関節水腫の原因と治療方法

膝を痛めた時に起こるのが、膝に水がたまる関節水腫といわれる症状です。

ここでは、膝の関節水腫の原因、そして治療方法について解説します。

関節水腫とは

一般に関節を痛めると、その関節に水がたまるという症状が頻繁に出ます。それが関節水腫です。関節水腫でたまる水の正体は関節液です。関節液は、ヒアルロン酸やたんぱく質をふくむ液体で、関節をスムーズに動かすための潤滑油、関節を守るためのクッションの役目を果たすと同時に、関節軟骨に栄養を供給しています。

通常は関節液の生成と回収のバランスがとれているため、関節液の量は一定に保たれています。けれども、すり減った関節軟骨のかけらが関節包の内側の滑膜を傷つけて炎症を起こすと、関節液が過剰に分泌されて溜まっていき、関節水腫になります。

膝の関節水腫

関節水腫で膝に水がたまる症状

膝関節の場合、高齢者の半数以上が罹る変形性膝関節症、事故や激しいスポーツによる膝の損傷、関節リウマチなどが原因としてあげられます。

炎症が原因で膝に水がたまると、たまった関節液にはサイトカインという悪玉物質が増えるために、痛みや炎症がさらに悪化していきます。腫れと痛みで膝を曲げることができなくなり歩くのも大変になるため、生活に支障が出てしまいます。

水を抜く

膝に水がたまるようになった場合の治療方法は、関節包の内側に針を刺して水を抜くことです。これによって、腫れと痛みを軽減することができます。また、関節液を調べることで、より詳しく原因分析を行うことができます。

水を抜く処置で感染が引き起こされると、関節が破壊されて症状が悪化してしまうため、しっかり滅菌された器具で慎重に処置を行います。さらに、水を抜いた日の入浴を控えるようにします。

病院では抜き取った関節液の分析を行います。まず、関節液の色や粘り具合、混入物などを肉眼でチェックします。また、炎症の原因が滑膜の損傷によるものか細菌の感染によるものかの判別、壊れた軟骨の破片から、関節の破壊の程度などを診断します。関節液の分析により、痛風、偽痛風、腫瘍の可能性も判別できます。

関節内注射

関節内注射による関節水腫の治療方法

膝に水が溜まった場合、ヒアルロン酸注射を行うという治療方法もあります。関節液が過剰に分泌されると関節液のヒアルロン酸が分解されてしまい、関節液の粘り気や弾力が低下するために痛みが強くなります。そこで、純度の高いヒアルロン酸を注入することで粘り気を回復し、痛みを少なくすることができます。ヒアルロン酸注射は、週に1度の注射を5回行います。

炎症が強い場合は、ステロイド薬の注射を行うこともあります。ステロイド注射は効果が高いものの、何度も行うとステロイド関節症を起こすという副作用があるため、慎重に行います。

炎症を抑える

腫れの程度にもよりますが、膝に水がたまるのは有害物を排除して膝を守るための防衛反応という考え方もあるので、すぐに水を抜かずに様子をみるという場合もあります。膝の水を抜いてもすぐにまた水がたまってしまうということが往々にしてあるからです。

そのような場合の治療方法は、弾力性のある包帯で膝を固定して安静を保ち、炎症が収まるのを待ちます。痛みを軽くするためにヒアルロン酸注射を行うこともあります。

まとめ

関節水腫の症状と原因、治療方法についてご紹介しました。

膝に水がたまると、膝が腫れて痛みます。放置して悪化することがないよう、早めに専門医を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。