膝の腫れ・痛み・水がたまる症状 | 変形性膝関節症の原因と対策

膝の腫れ・痛み・水がたまる症状 | 変形性膝関節症の原因と対策

膝の腫れ・痛み・水がたまる症状 | 変形性膝関節症の原因と対策

変形性膝関節症が進行すると、膝の腫れや痛みのほか、水がたまる症状が現れることがあります。

今回は、膝に水がたまる原因と対策について解説します。

変形性膝関節症とは

50代~60代になると、膝の痛みを訴える人が多くなります。特に肥満の人に多くみられることから分かるように、長年にわたって膝に大きな負担をかけてきたために、膝関節のクッションである軟骨がすり減っていき、膝の腫れや痛みが出てくるのが変形性膝関節症です。進行すると膝が変形して歩行が困難になり、日常生活に支障をきたしてしまいます。

主な原因は加齢と肥満、運動不足ですが、O脚やX脚、スポーツによる膝の酷使なども原因となります。

膝に水がたまる理由

変形性膝関節症の初期症状は、「動きだしの痛み」です。しばらく椅子に座った後で歩き出した時などに、ピリっという痛みを感じます。痛みというほどではなく、違和感という人もいます。痛みは少し歩くうちに自然に消えていくため多くの人が対策をとらず放置してしまいますが、じつは変形性膝関節症が始まっていることを知らせる重要なサインです。

変形性膝関節症が進行して中期になると、慢性的に階段の上がり下りで痛みが出るようになります。関節軟骨が摩耗してザラザラしたケバ立ちが酷くなっていき、はがれた軟骨の破片が骨にひっかかり、膝の曲げ伸ばしでガリガリと音がするのもこの頃です。

また、剥がれた軟骨の破片が関節を包む滑膜を傷つけて炎症を起こすと、関節液が過剰に分泌されて膝に水がたまるようになります。膝に水がたまると、膝の腫れで重だるく熱っぽく感じます。水がたまることは、体が関節内の傷を治そうとする自然反応なので、それ自体が悪いことではありません。

水がたまる場所は、膝蓋骨(膝のお皿)と大腿骨の間です。膝のお皿の少し上を手で押してみると異物感を感じることがあります。水が少しなら自然に吸収されることもありますが、水の量が多いと膝が突っ張って曲げ伸ばしがしにくくなり、生活に支障が出ることもあります。

水を抜く治療

膝に水が溜まる原因と水を抜く治療

上述のように水の量が少なければ自然に吸収されることもありますが、膝が曲げられないほどの膝の腫れがあって痛みも強い場合は、一時的に症状をやわらげる対策として注射器で膝の水を抜く治療を行うことがあります。

抜いた水の状態を観察することで、炎症の度合いや原因が把握できるという効果もあります。一般に、水の濁りが多いほど炎症が強く、血液が混じることもあります。

炎症が収まらない場合は再び水がたまることもありますが、水を抜いて動きやすくなった膝で適切な運動を行うことで、大体は炎症をくいとめることができます。

また、関節液の主成分であるヒアルロン酸は加齢に伴って減少します。ヒアルロン酸は関節の動きをスムーズにする潤滑油の役割があるので、水を抜いたあとで「ヒアルロン酸製剤」を注入する治療を行うことで、より効果的に炎症をくいとめることが可能です。

注射器で水を抜いた場合、ごく稀に黄色ブドウ球菌などが侵入し化膿性関節炎を発症することがあるため、当日は入浴を控え患部を清潔に保つようにしましょう。

まとめ

今回は、膝に水がたまる原因と対策についてご紹介しました。

変形性膝関節症で水がたまる症状が出るのは、中期以降になってからのことです。できれば初期の段階で対策を講じ、運動や体重コントロールで進行を食い止めることが望まれます。