変形性膝関節症のリハビリ方法 | 膝が痛い時の運動・筋トレ

変形性膝関節症のリハビリ方法 | 膝が痛い時の運動・筋トレ

変形性膝関節症のリハビリ方法 | 膝が痛い時の運動・筋トレ

一般に病気の治療というと、薬を飲んで安静にしているというイメージを思い浮かべるかもしれません。けれども変形性膝関節症の治療では、膝が痛い時でもできるだけ運動や筋トレを行うことが推奨されています。

今回は、膝が痛い時の運動や筋トレ、可動域を回復するためのリハビリ方法を解説します。

変形性膝関節症の治療と運動

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が主に加齢によって摩耗することが原因です。大腿骨と脛骨がぶつからないようにするクッションの役割と、膝の動きをなめらかにする役割を果たしている関節軟骨は、膝を動かすことで関節液から栄養を吸収しています。関節液から十分に栄養を吸収するためには、関節を十分に動かさなければなりません。

そこで、膝が痛い時でも痛みや炎症をコントロールしながら膝を動かすことが、変形性膝関節症で最も大切な治療となるのです。

まずは歩くこと

変形性膝関節症で膝が痛い時のリハビリ運動

「ちょっと膝に違和感を感じる」「動き出すと膝に痛みを感じる」というのは、変形性膝関節症の始まりかもしれません。そのような初期の段階から気をつけて運動や筋トレを行っていくと、変形性膝関節症の進行はかなり食い止められるはずです。

なかでもウォーキングをはじめとする有酸素運動の習慣は、全身の血行が良くなるので関節液の状態を良好に保ち、筋力アップや体重を減らすことによる膝の負担の軽減につながります。

歩いていると膝に痛みを感じるという場合は、膝の負担が少ないエアロバイク、水中ウォークやアクアビクスなどがお勧めです。

なかでも水中ウォークは、浮力のおかげで膝への負担が軽減されるため安全なばかりではなく、水圧がかかるので運動効果が高く、膝が痛い時には特にお勧めの運動方法です。

中期以降の運動

変形性膝関節症の中期になると、関節軟骨の摩耗が進み、奥の方まですり減ると変形が始まります。日本人はO脚の傾向が強いため主に内側から変形し、ますますO脚が進んでいきます。

その段階になると関節軟骨同士がひっかかって摩耗が加速し、削られた軟骨のかけらが炎症を引き起こして腫れや痛みが出てきます。そのため、痛みで膝の動きが妨げられていきます。

温湿布、冷湿布、またヒアルロン酸注射などで膝の痛みをコントロールしながら、少しずつでも運動や筋トレを続けることが大切です。

また、変形による膝の拘縮が起こって来た時にたいへん効果的なリハビリの方法として、お風呂でのストレッチがあります。浴槽で体が十分に温まった状態で、膝をゆっくり伸ばしたり、できるところまで正座したりを繰り返します。

膝のリハビリ運動

膝が痛い時のリハビリ運動

膝に体重をかけない状態で膝を動かすリハビリ運動をいくつか紹介します。

1) 仰向けでの脚上げ運動

仰向けになり、片方の膝を90度以上曲げて立てます。伸ばした脚をゆっくり上げ、10cmのところで5秒間止めます。これを片脚20回繰り返します。

変形性膝関節症で膝が痛い時のリハビリ方法

2) 椅子に座っての脚上げ運動

椅子に浅く腰掛け、片方の脚を曲げ、もう片方の脚を伸ばします。伸ばした脚をゆっくりと上げ、床から10cmのところで5〜10秒間止めます。これを片脚20回繰り返します。

膝が痛い時の椅子に座って行うリハビリ運動

3) 横上げ運動

横向きに寝ます。下になった膝を直角に曲げ、上になった脚を伸ばします。伸ばした脚を床から10cmのところまで5秒間かけてゆっくり上げ、5秒間かけてゆっくり降ろします。これを片脚20回ずつ行います。

変形性膝関節症で膝が痛い時のリハビリ運動

4)膝と股関節の運動

変形性膝関節症の患者は股関節の動きも鈍くなっている場合が多いため、膝と股関節を同時に動かす運動がお勧めです。

まとめ

今回は、膝が痛い時の運動・筋トレ、リハビリ方法についてご紹介しました。

変形性膝関節症の予防・改善においては、適度な運動を行うことが大切です。自分の膝の状態に応じて、過度な負担をかけないよう気をつけながら、継続して取り組むようにしましょう。